音は、良くなっているか

オーディオの訳のわからないのは、何がどれだけ良くなったのかが曖昧なまま音質の評価をすることだと思う。ある部分に改良を施してこの部分が前と比べてこれだけ良くなったから全体のパフォーマンスがこれだけ向上したというように定量的評価ができないのかなと思う。

映像の世界では、技術的改善点と評価方法が具体的で性能の向上度合いが分かりやすい。結果が目で見て納得がいくのである。30~40年前と比較してテレビの性能は、誰の目から見ても向上しているのが分かる。一方オーディオは、どうか。アナログの時代の音と現代のデジタル技術を駆使した機器の音は、耳に聴こえてくる結果において向上度合いが分からないのである。ある意味で映像よりも音響の方がアナログ技術を駆使して人間の知覚の限界に近いところまで早々と到達していたのかもしれない。この先デジタル技術がどれだけ向上しても(ハイレゾだろうがDSDだろうが)結局アナログに近づいていくだけのことなのだと思う。最終的に録音現場の音を部屋に持ち込める事になったとしてもやはり入り口と出口の部分がアナログ機器(マイクロフォンとスピーカー)のままなのである。

とはいっても世の中にあるものをどう受け入れて一ユーザーとしてどう取り組むか。闇雲に大きな変化点もちいさな変化点も同列に扱って音が変わった、良くなったと場当たり的変化を楽しむようなことはしたくない。アマチュアの立場としてもブラックボックス化した技術の理解をする努力をすることと問題の把握、課題の整理をして対策の方向性を探ることは必要だと思う。


今日聴いたLP
芸能山城組 恐山

恐山(おそれざん)

銅之剣舞(どうのけんばい)




Victor
SF-10056
1976




バロックでも聞こうと思って2枚ばかり聴いてみたがあまりの音の悪さ(ノイズっぽい、ぼやけた感じ)に断念して例によってゲテモノ音楽 激烈、壮絶な音がする。1面 冒頭に女の絶叫音がある。ここはボリュームを上げられない。-20dB
全編を通じてノイズは、感じられない。透明な音場感、舞台を走りまわる足音の臨場感が凄い。
録音の優秀さが分かる。
CD盤は、まだ手に入るようである。AMAZONで買えるので購入してHDDに取り込みVOYAGEで聴いてみたい。

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