アナログとデジタル

フルデジタルアンプとアナログレコードの相性の良さを毎日実感している。高忠実度再生を実現するのに複雑な処理をするプロセスを挟むのとシステムを単純化して余計なプロセスを省くのと二つのアプローチの仕方があると思う。どちらか一方ということではなく適材適所の良い組み合わせがあるのかもしれない。結果良ければ全て良しのやり方だけでは単に組み合わせの相性を見ているだけの趣味となってしまう。

今日聴いたLP
カメルーンのオペラ








ocora
harmonia mundi
1985


優秀録音の外盤は、東京に行く機会があったら秋葉原の石丸電気でまとめ買いするというようなことをかつてはしていた。自分の好みとは関係なくオーディオ評論家推奨盤を買ってみても一回聴いてそのまま、一度もジャケットから出さないままということが多い。そんなLPの中からこれは、という一枚を引っ張り出して聴いてみた。民族音楽と環境音のドキュメンタリーである。1面の出だしだけ多少ノイズが多いが途中から先鋭度が高くなり鋭い立ち上がりの音が続く。目の前に現地の空気感が鮮明に漂うような感覚である。生々しい感じがするが一方でオーディオ的な音でもある。マイクとテープレコーダーで忠実に収録した鋭い音なのだと思う。実際の自然の中の音を直接 鼓膜で聴く生の音は、また別ものかもしれない。

最近は、オーディオ評論家の呪縛から解放されて自分の聞きたい音楽を素直に買うことにしている。もう石丸電気で買うこともないと思う。

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