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キャビネット仕上げ

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箱が組みあがって接着剤が乾燥したら仕上げである。ここまで慎重に作業を進めてきても仕上げに失敗したら後々後悔することになる。ここからは、結果を急がないで仕上げの手順を確実にこなしていくのが肝心である。 ①パテ付け    ラワン合板、コンパネは、木口にスが空いてる事が多いので木工用パテで孔埋めをしておく。  板面の剥がれ、工作過程でできた傷も同様にパテを塗ってヘラで平滑に仕上げる。  木目を生かした仕上げをする場合は、ラワン色のパテを使う。白色のパテは、パテの部分の  色が変わってしまうのである。パテの乾燥に1日待つ。 ②ペーパーがけ  木工用のサンドペーパーとオーピタルサンダーで丁寧に研磨して汚い合板の表面を出きるだけ  滑らかにする。ペーパーは、網目状のものでも空研ぎ用の紙製のものでもどちらでも良い。  400番→600番→1000番の順にキャビネットの6面を全て研磨する。  ペーパーがけでかなり表面は、綺麗になっているはずである。板面に物を置くと写るくらいに  なっている。 ③塗装  板の面が綺麗になっても最後の塗装で台無しにしてしまうことが多いのでどういった塗装を  するのかあらかじめよく考えておいた方が良い。無難なのは、木目を生かした仕上げで塗りムラ  になりにくいガーデン用のウッドステインである。着色と防腐と表面保護が同時に出来るのであ  る。刷毛塗りしなくてもボロ布で摺り込む様に塗り広げれば良い。3回塗くらいて゛調度良い仕上げ  になる。ニスを塗る場合は、油性のものを使った方が刷毛むらが少ない。水性のものは、環境に  優しいかもしれないが液ダレしやすいので素人には綺麗に濡れないと思う。  木目を塗りつぶすペイントは、今までやったことが無いがチャレンジしてみたい。刷毛塗りは  失敗する可能性が高いので缶スプレーを使った方が良いだろう。仕上げ塗装の前の下地塗装  をどうしたら良いかまだ思案中である。

アマチュア工作 釘打ち

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キャビネット組立を接着剤だけで出来るものとしてシミュレーションしてきたが現実問題として板の反りがある場合は、釘を打つか木ねじで締め付けるかして反りの矯正をする必要がある。図では、大げさに板の反りを誇張して描いてある。木ねじは、本数が多いとねじ込むのに苦労を強いられそうであるし仕上げ時にネジの頭の処理が難しくなる。釘打ちの方が手っ取り早いし釘の頭を潰して木目の方向に合わせて打ち込んでバテを塗れば目立たなくなる。釘打ちで組み立てる場合の問題を検討しておこう。 板の接合面を90°回して見た状態での釘打ちである。実際のバッフル、裏板に対し側板を接合する時は、こんな感じである。板を立てた状態ではフラフラ、グラグラして釘打ちをするのは難しい。何か支えになる台が必要である。合板の端材を何枚も重ねて台にするとかダンボール箱を使うとかしないといけない。アマチュア工作は、このあたりの準備をしないまま進めることが多いと思う。無理な組立をすると結果 仕上げが酷いものになる。 適当な台を用意して安定に釘打ちが出来たとしても接着剤を塗った状態での釘打ちは、簡単なものではない。釘を打った瞬間に板がズレるのである。板面を釘が貫通して木口側に釘の先端が入ってしまったらズレの修正は、出来ないと思ったほうが良い。金槌で板を叩いてズレを修正しても釘を深く打ち込めばまたズレてしまうのである。釘打ちの根本的な問題は、釘が貫通する孔に全く余裕がないことにある。この問題を解決する方法は、板面に下穴を空けておくことである。 板面に釘の径より少し大きめの下孔を空けて釘を通して木口をピタリと合わせてから金槌で釘の頭を叩けば板がズレることもなく精度良く釘が打てるのである。

キャビネット組立シミュレーション4

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前日までに組み上がったキャビネット本体を1日乾燥させたらあとは、天板と地板の接着を残すのみである。接着前にヤスリがけで修正が必要なら済ませておく。キャビネットを立てて木口に接着剤を塗って天板と地板でサンドイッチにする。接合面にズレが無いように指の腹で押さえてピタリと揃える。鉛インゴットで重しをかけて1日乾燥させる。接着剤のハミ出しは、濡れ雑巾で綺麗に拭きとっておく。

キャビネット組立シミュレーション3

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箱組み、接着の手順を見直す必要が出てきた。バッフル・裏板・側板を接着乾燥させてからダクトをキャビネット内部に入れて接着しようと考えていたが補強板が邪魔になってバッフルポートの位置まで入れることが無理なことが分かった。回避策として3とおり考えられる。 点検口上側の補強板の接着を後回しにしてダクト接着する。 ダクト組立接着乾燥を先に済ませておいてバッフル・裏板・側板・ダクトを組立接着する。 乾燥するまでダクトを支える台が必要になる。 ダクト組立接着乾燥を先に済ませておいてバッフルにダクトを接着する。バッフル、裏板、側板の接着は、そのあとになる。 3の組立手順を図に描いてみた。ダクトに裏板が押されて側板と段差ができるかもしれない。1の方法だとバッフル、裏板、側板が固まった後なのでダクトを叩きこめば良いので裏板のズレはない。2は、ダクトの支えが難しい。3か1の方法どちらかを選ぶことになる。ダクトでバッフルと裏板を連結しなければ単純に長さ140mmのダクトにしてしまうという手もある。これならダクト取り付けの自由度が広がる。箱の強度は、十分あるので連結に拘る必要もないかもしれない。

キャビネット組立シミュレーション2

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バッフル、裏板、側板の部材の接着剤の乾燥に1日待ってから箱組み接着をする。箱組み前に各部材の修正が必要なら鉋がけ、ヤスリがけ等しておく。板取の精度が良ければ鉋で削る事はまずないはずである。板同士の合わせ目の僅かな段差をヤスリがけする程度ですむと思う。箱組みは、接着剤を木口に塗って側板を上下に重ねて接着する。板に反りが無ければ釘打ちを省略する。バッフル2枚重ねで30mm厚、裏板は、補強板が付いて実質30mm厚なので箱が崩れて倒れる事はないはずである。合わせ目を指の腹で押さえてズレが無いようにピタリと揃える。上から鉛のインゴットで重しをかけて1日乾燥させる。合わせ目から接着剤がはみ出してくるので濡れ雑巾で時々拭きとる。ダクトも同様に接着する。

キャビネット組立シミュレーション1

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FF225wkバスレフのキャビネット組立のシミュレーションをしてみる。コンパネ15mm定尺材をホームセンターのカットサービスで直線引きがうまく切り出せたら自宅に持ち帰ってくる。箱組みの前にすることは、部材がそろっているかの確認と金尺での測定をして部材を層別しておく。次に同一寸法の部材同士を重ねて差異が無いかどうか調べる。重ねて目視と指の腹で触った感触で段差があるか確認する。裁断を手順どおりにできていれば狂いは無いはずである。設計寸法と裁断寸法の誤差よりも同一寸法部材の差異がないことに拘るのである。箱組みした時に板同士がピタリと突き合わせられるかどうかがアマチュア工作では、重要なのである。板の確認をしたら次は、丸穴と角穴の切り抜きをする。バッフル板と裏板の穴をジグソーで切り抜く。スピーカー用の穴は、円切り用のカッターをドリルに付けて開けるという手もあるが185φと大径なので手持ちのドリルで振り回されないで安全に切り抜くのは難しいと思う。怪我をしたら元も子もないのでここは、ジグソーで切り抜くことにする。ジグソーで切り抜く寸法は、仕上げ寸法より小さめに空けておく。その後、木工用ヤスリで根気よく丁寧に削り込んでいく。孔開けが終わったら部材同士を木工用ボンドで接着する。図の様に部材同士に接着剤を塗って重ねる。板に反りが無ければ釘打ちは、しなくても良い。重ねた小口の段差を指の腹で押してピタリと揃える。上から重しをかけて接着剤の乾燥を待つ。鉛のインゴットがあれば効果的に押さえられる。接着剤が小口からはみ出してくるので時々濡れ雑巾で拭きとっておく。

イギリス組曲

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今日聴いたリッピングファィル 昨日の続き これは、小品集ではなく組曲だそうである。AMAZONのレビューを見て分かった。オーディオ的に音は聴いても基本的に音楽をよく知らないとこうなる。 イギリス組曲がCD1枚に収まり切らないのでVOL 1とVOL2に分けられているということだそうである。 ボリューム-10dBで試聴。一連の演奏の録音なのでVOL 1を聴いたのと同じ印象なのだが昨日からグールドに関する知識が急激に増えた先入観から更に先鋭感が増して聴こえる。グールドの指の動き、手の動きが見えるような感じがする。グールドのハミングは、左スピーカーのやや内側から終始静かに聴こえてくる。オスカー・ピーターソンの唸る様な声と比較すると音無しいものではある。ピアノの音はセンターでグールドの声は、左スピーカーの辺りに定位するとなるとマイクは、ピアノに対しどのポジションにセッテイングされているのかと想像してしまう。演奏の躍動感、手や指の動きまで視覚的に聴こえてくる優秀な録音である。

glenn gould

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今日聴いたリッピングファイル 秋葉原石丸電気でバスケットで安売りしてる中からグレン・グールドのスイートVOL 1、VOL 2を見つけて購入したものである。ジャケットを見てグールドの若い頃は、こんなにカッコ良かったのかと思った。それまで壮年期と晩年期のCDのジャケット写真しか知らなかったのである。それで速攻ジャケ買いした訳である。 グールドのピアノソロでバッハの小品24曲。多分録音レベルが低いだろうと予測して-13dBで視聴開始したがそれでも音量不足で-10dBにボリュームアップ。ノイズ感は、無くクリアー。2本のスピーカーの間に何となくピアノが定位してピアノの音がまとまって聴こえるのではなく鍵盤を右手と左手で叩く音がそれぞれ明瞭に分解して聴こえる。こういうピアノ演奏は、初めて聴いた。この音はオーディオ的である。一方でクラシックの演奏なのだがモダンジャズの様な雰囲気もする。グールドのハミングが終始ピアノの向こうから聴こえてくる。このあたりオスカー・ピーターソンのピアノソロにも似ている。グールドにモダン・ジャズを弾かせてみたい気もするしオスカー・ピーターソンと競演させたら面白いだろうなと想像してみる。

FF225wkバスレフ コンパネ15mm

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コンパネ15mm 900mm×1800mmの定尺1枚を使い切って1本組み立てられる板取とキャビネットの設計をしてみた。ホームセンターでパネルソーを使って板を効率良く裁断する手順も考慮した板取となっている。板を左側から順番に縦割りに裁断していけば間違いがない。縦割りにしてから各部材の細かい裁断の手順については、どのような順番でも組み立て精度に大きく影響はしないはずである。板材を2枚重ねて2セット分カット出来るが混乱のもとになるのでやめたほうが良い。1カット30円程だからケチることもないだろう。2枚重ねのカットが意外に曲者で家に持ち帰って調べてみると微妙に裁断寸法に差異があったりするのである。

アマチュア工作

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板取精度が悪いまま強引に箱組みすると隙間が出来る。 近所のホームセンターに行って来て木材を見てきた。パイン集成材の寸法を見ると長さが910mmになっている。910mmのまま組み立てると箱の高さが10mm高くなる。店頭在庫を何枚か重ねて立ててみると誤差が大きい。2mmは、確実に差がある。これでは、組み立て時に鉋で削って調整しないといけない。設計寸法が900mmだったので10mmカットして揃えた方が良さそうである。手引き鋸で精度よく綺麗にカットして900mmに揃えるのは難しいのでホームセンターのカットサービスを頼むことになりそうである。パネルソーでの裁断を頼むコツは、一度ガイドの設定をしてロックネジを締めたらその位置で必要枚数を続けてカットしてもらうことである。900mmが4枚必要だったら4枚続けてカットする。間に別の寸法の板(例えば250mmとか)をカットしてもう一度ガイドを900mmに調整してカットすると最初の900mmとは誤差が出てしまう。家に持ち帰って重ねて確認してみると1~2mm差異があってがっかりしてしまう。ホームセンターの店員とうまくコミニュケーションが取れないと工作精度に大きく影響する。長岡先生の板取設計は、このあたり良く考えられていてきりの良い寸法に拘らず同一寸法に揃える板取の意図が読み取れるのである。 結局、図面を修正して板材910mmから900mmを切り出すか1820mmの板から900mmを2枚切りだすことになる。幅の方はどうかというとこちらは200mm、250mmともに重ねると綺麗に揃っている。幅が2mmも違っていたら箱組みが出来ない。長手方向に900mm鉋で削ったりヤスリがけするのは大変である。こんなことをするくらいなら三六の定尺材から切り出したほうが良いがこちらはこちらで三六を何枚もこちらの指定した手順どおりにガイド調整してカットサービスしてもらえるかどうか不安になる。店員との連携が肝になるのだが中々こちらの言うことを理解してもらえないのである。 三六の定尺材を使うと言っても使える材料が限られている。今日見た限りではパイン集成材の18mm三六が安売りで3千円を切っていた。持ち上げてみると軽いし少ししなる。強度は、なさそうである。あと使えそうなのは、JASコンパネ15mm こちらは、三六ではなく900mm×1800mm 25

STONE ROSES

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会社の昼休みの暇つぶしでロッキンオンを読みだしてから にわかロックフリークとなってきた。STONE ROSESというバンドが15年振りに再結成されるということでインタビュー記事が賑わっていて自分も興味を惹かれてきた。この手の雑誌で面白いのは、バンドメンバーの掲載写真が現在と活躍してた当時のもの両方載せられていることである。一人づつこいつの若い頃は、どれだと比較してみてだんだん4人の区別がつくようになってきた。しかし向かって右の二人が再開まで15年も顔も合さずにいたというのは、全く驚きである。しかしオアシスといいロックバンドというのは仲間割れせずにはいられないのだろうか。我の強い人間でないとミュージシャンにはなれないのかもしれない。音楽で世界に自分たちの存在を知らしめられるのは素晴らしいと思う。 若いって素晴らしい。 今日聴いたリッピングファイル 正月休みに岐阜の実家に帰っていたが近所のBOOKOFF 2軒を回ってストーンローゼスのCDを探してみたらそれぞれの店で異なるアルバムが1枚づつ見つかったので即購入した。ファーストアルバムのTHE STONE ROSESとGARAGE FLOWERである。 いつもの様に-23dBで視聴開始。ハッキリ音量不足と分かるくらい録音レベルが低い。-13dBまでボリュームアップして最後まで聴いてみた。自分が思っていたより静かな演奏でボーカルは、演奏の後ろに引っ込んだままで一切前に出てこない上に抑揚のない一本調子の唄い方でエコーがかかっている。インパクトの無い物足りない印象を持ったが この感覚は、ノエル・ギャラガーのソロアルバムを聴いた時と同様である。どうもこの手のロックのジャンル特有の音楽スタイルなのだろう。ドラムス、ギター、ベースのリズム感は、心地よい響きである。イアン・ブラウンのボーカルは、もう少し何とかならないかというくらい物足りない印象。録音は、S/Nが良いがダイナミックレンジがイマイチ。演奏自体がレベル変化の少ない音無しいものだからこんなものかな。ウィキペディアで調べたがオルタナティヴ・ロック、マッドチェスター、インディー・ロックとある。特にマッドチェスターの分類を読んでみるとこのバンドの演奏が良く理解できた。ロックのジャンルの勉強になる貴重な一枚だった。

FF225wkバスレフ 参考案

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FF225wkバスレフキャビネットの最終設計は、確定してホームシアター用に6本コツコツ製作していくことにした。設計とSPEDによるシミュレーションの過程では、まだ色々とキャビネットのバリエーションと板取を検討していたので紹介したいと思う。 バリエーション1と2は、パイン集成材18mm×250mm×900mmだけで板取することを前提に設計してみた。ラジアタパインかメルクシパイン集成材10枚使用 ステレオ2CH分製作出来る。板材費用は、10,000円くらい。 どちらも幅と奥行とキャビネット容積は、同じで基本的には同一設計である。1は、高さを750mmに抑えたブックシェルフタイプとしては背が高めのタイプ。2は、高さ936mmのトールボーイタイプだが内容積調整の為 キャビネット底部に前面開放のデッドスペースを設けてある。1をスタンド一体型に設計変更し直したと思えば良い。1の板取では、余りの板が出て無駄が多いので板取の無駄を無くすための設計である。 特性は、元々の設計と同じ容積とバスレフダクトの長さにしてあるので50Hzまでフラットである。