デジタルアンプのPHONO入力続きの続き

引き続きカートリッジを交換しての試聴である。Victor MCL10をトーンアームにセット調整して音出しをしてみた。このカートリッジは、音が出るか不安があった。以前所有していたプリアンプDENON PRA2000のMC入力が不調だったのか片チャンネルから音が出なくてそのままアナログは、休眠状態となっていたのである。カートリッジの断線の懸念もあったので心配だったが再生してみると何ら問題なし。ちゃんと両チャンネルともまともに音が出る。アンプのボリューム位置は、MAX23dBである。音量としては、SAEC C3より低め。曲間の無信号部分では、音溝と針が擦る音が大きい。信号部分の音楽再生では、ノイズは、気にならない。充分実用になる。

ここでカートリッジ3種類の出力電圧と音量差の関係を比較しておきたい。
同一ボリューム位置で計算すると下記の様な差になる。
計算式 20log10y/x

  1. Victor U1-E      3mV
  2. SAEC C3         0.5mV       ↑-15.6dB
  3. Victor MCL10   0.25mV     ↑  -6dB       対1.では、-21.6dB
U1-Eでボリューム0dBで試聴してC3でMAX23dBで視聴して同音量だと思ったがC3では、音量が大きすぎるようである。ボリューム15.6dBで同音量になる。MCL10でボリューム21.6dBで同音量となる。自分の環境では、ボリュームMAXで音が小さくて困ることはなさそうである。一般ユーザーでは、スピーカーの能率が88dB/W・1mくらいだからMCカートリッジだとボリュームMAXにしても8dB程音量不足となりそうである。
高能率バックロードホーンユーザーには、TA-DA7000ESは、アナログレコード再生の良き友と言えるのではないかと思う。実際にはSONY S-MASTERのAVアンプ、ピュアオーデイオアンプのユーザーでこんな使い方をしているユーザーは、皆無に近い。ネットで検索しても見つからないのである。もったいないことだと思う。

今日は、スコッチ

今日聴いたLP                                           

アルビノーニのアダージョ

ハンブルグ チェンバロ オーケストラ 

コメント

  1. 相変わらず面白い事を試されていますね。
    ひつだけ気になる事があります。
    アンプのゲインを考慮するとMM入力にMCの出力を入れても音量は実用になる感じですが、SN比は問題ないのでしょうか。
    その昔PHONO入力のSN比を計る目安として入力換算雑音電圧という物が使われていましたが、DA7000ESのPHONO入力はどれくらいでしょうかね。
    どういうデバイスを使ってPHONOイコライザーが構成されているかにもよるのですが、例えとして入力換算雑音電圧-140dbに0.25mVとの入力信号があったとするとSN比はざっと68dbぐらいかな、これ位あれば問題ないような気もしますが、昔のアナログアンプのPHONOイコライザーは結構高性能だったと思いますが、DA7000ESのイコライザーは実際にはどの程度なのか興味深いですね。
    私も一時期パイオニアのVSA-AX10Aiのフォノイコを使った事がありますがSN比がちと苦しかった記憶があります。

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  2. DA7000ESのPHONO入力のS/N比は、メーカーサイトの仕様にもPDFのテクニカルシートにも掲載されていませんね。TA-FA1200ESの仕様には、PHONO MM:86dBとあります。DA7000ESも同等とするとMC使用時には、20dB落ちで66dBということでしょうか。

    PHONO入力直後でアナログアンプのRIAAイコライザーがあるかどうかは、気になるところです。テクニカルシートには、アナログ入力系は、全てA/DSD変換してDSPに送っていると記載されています。フルデジタルアンプならアナログ増幅は、どこにも存在しないともとれます。
    DSPでイコライザカーブを演算処理していて欲しいですが。

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