バスレフ チューニング

スピーカーキャビネット設計ソフトSPEDが便利なのでバスレフのチューニングをして低域周波数特性の最適化をしてみた。ユニットは、FF225WKに替えてある。FF225K FE206Enでは中高域の能率が高すぎて低域がしゃくれた特性になる。高能率ユニットで周波数特性フラットを狙うとなると低域再生限界を伸ばすのを諦めてキャビネットを小さくしてQを高めてFdのチューニングも高めにする必要がある。
FF225WKは、FF225K FE206Enと比較すると能率が3dB低いので中域とレベルを合わせやすい。またQ0が大きめなのでキャビネットを小さくして無理にQを上げる必要がないので低域のレベルを保ったままFdのチューニングを下げられるのである。ダクト径80mm ダクトの長さ170mmで周波数特性がフラットになった。グラフを見ると中域から50Hzまで完全にフラット 45Hzで-3dBである。ピュアオーディオ用で2本、ホームシアター用に5~6本製作しても良い。FF225WKは、FF225Kからモデルチェンジしてバスレフに最適なユニットになったと思う。板取図では、ダクト長さ80mmで設計していたので170mmの長さの板を切り出せない。板取を考え直すかダクトだけでもう1枚 板を買うかそれとも手持ちの端材を使うかである。



今日聴いたLP
アート・テイタム
アット・ザ・ピアノ VOL.1
GNP/ フェルステッド・ジャズ1500シリーズ
キングレコード LAX3088
1976

アート・テイタムのピアノソロ 1940年頃のクラブでの演奏を実況録音したものとある。モノラル録音なのでスピーカー2本のセンターの1点からピアノの演奏と観客の拍手や環境音が聴こえる。70年前の録音となるとさすがに目の覚める様な鮮烈な音という訳にはいかない。せめてステレオ録音だと場内の臨場感が再現されて曲間の拍手の音も楽しめるのにと思う。この当時は、まだステレオがなかったのだろうか。

コメント

  1. シミュレーションとはいえお手本のようなインピーダンス特性ですね。大昔にスピーカーの設計の本を読んだ時インピーダンスの山が揃っているのが理想的と書いてあったのを思い出しました。
    これでだけで素直で十分美しいサウンドが出てくるような感じです、中高域はユニットのキャラクターが出るでしょうけど、きっと良い音が出るんではないでしょうか。

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  2. TSパラメータを使ったシミュレーションソフトを使うと特性の予測が正確にできるそうです。数値を入れ替えてみると本当にバスレフの理論通りに特性が変化します。長岡先生の理論と計算式とも良く合うのには驚きでした。
    FF225WKは、中高域の特性も暴れが少なく素直です。能率が程々ですのでドームトゥィーターとの組み合わせが良さそうですね。

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