アマチュア工作 釘打ち

キャビネット組立を接着剤だけで出来るものとしてシミュレーションしてきたが現実問題として板の反りがある場合は、釘を打つか木ねじで締め付けるかして反りの矯正をする必要がある。図では、大げさに板の反りを誇張して描いてある。木ねじは、本数が多いとねじ込むのに苦労を強いられそうであるし仕上げ時にネジの頭の処理が難しくなる。釘打ちの方が手っ取り早いし釘の頭を潰して木目の方向に合わせて打ち込んでバテを塗れば目立たなくなる。釘打ちで組み立てる場合の問題を検討しておこう。
板の接合面を90°回して見た状態での釘打ちである。実際のバッフル、裏板に対し側板を接合する時は、こんな感じである。板を立てた状態ではフラフラ、グラグラして釘打ちをするのは難しい。何か支えになる台が必要である。合板の端材を何枚も重ねて台にするとかダンボール箱を使うとかしないといけない。アマチュア工作は、このあたりの準備をしないまま進めることが多いと思う。無理な組立をすると結果 仕上げが酷いものになる。
適当な台を用意して安定に釘打ちが出来たとしても接着剤を塗った状態での釘打ちは、簡単なものではない。釘を打った瞬間に板がズレるのである。板面を釘が貫通して木口側に釘の先端が入ってしまったらズレの修正は、出来ないと思ったほうが良い。金槌で板を叩いてズレを修正しても釘を深く打ち込めばまたズレてしまうのである。釘打ちの根本的な問題は、釘が貫通する孔に全く余裕がないことにある。この問題を解決する方法は、板面に下穴を空けておくことである。

板面に釘の径より少し大きめの下孔を空けて釘を通して木口をピタリと合わせてから金槌で釘の頭を叩けば板がズレることもなく精度良く釘が打てるのである。

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